『プリンセス・プリンシパル』第8話感想
第8話 case20 Ripper Dipper
王国から共和国への亡命を希望しているオライリー卿。彼が秘密裏に接触する人物を特定するよう指令を受けたアンジェ達。
監視の場所と人を話し合い~~~
「ハイ」 プリンセスお手を上げ参加表明
「ダメ。張り込みは長期間よ、そんなに長い時間プリンセスがいなくなったら怪しまれるわ。」
「その間はアンジェが私をやってくれればいいでしょ?」
「私は公園で見張りをやってる」
「でも、24時間ってわけではないのよね?」
公園で見張りをすることになったアンジェだったが、スリを失敗しては相手からひどい仕打ちを受ける少女・ジュリと出会う。
「後ろからじゃなくて、前から。前からでも死角は作れるわ」
「それで、スリの先生を?ごはんが食べられないのって、とても辛くて暗い気持ちになるものね…」
「生きる手段を教えただけよ」
「ありがと、私ジュリ。お姉ちゃんは?」
「クロエよ」
数日の任務期間中にジュリと親しくなったアンジェは、クロトカゲ星の“王女”と“スリ”の話を語りきかせる。
「これは黒トカゲ星の物語、そこには小さな王女様が暮らしていました。礼儀作法に、語学に音楽、乗馬、ダンス、歴史、文学、絵画、勉強ばかり王女様はお城の暮らしがすっかり嫌になっていたのです。」
壁の向こう側にいた女の子は王女様とそっくりでした。女の子は壁の裂け目を通り、毎日王女様のところへ遊びに行くようになりました。
ある日、王女様は女の子に「自分と入れ替わってほしい」と頼みました。
初めての世界に王女は胸を膨らましました。が、そこに待っていた物は想像を絶するものでした。
「ピアノにダンスに語学に歴史、おぬしは努力家じゃな。尊敬に値する」
「ちせさんだって,,,」
「わたしは好きだからやれている。だが、おぬしはそうではなさそうだ。」
「わたし、つまらなそうですか?」
「修行僧のようだ」
「わたしも修業がたりないなぁ、わたしは空っぽだから外側から塗り固めないとダメなんです…」
そして話は黒トカゲ星の女王に戻ります。
「入れ替わったその日に革命がおきたの…入れ替わった王女は必死に走った」
大砲で石壁が崩れ王女は瓦礫の中、残されたスリの女の子が本物の女王に、、、
「殺気立つ大人たちの中に取り残されて、彼女はたった一人で戦わなければならなかった。王女を演じ切らなければ殺される。そんなプレッシャーのなかで彼女はすごく努力したはず。礼儀作法、語学、音楽、乗馬、ダンス、歴史、文学、絵画おぼえるべきことは山ほどある。」
「彼女は、ほんの少しの綻びが死に直結するプレッシャーの中すべてこなしてみせた。」
「読み書きもできなかった彼女は、七か国語を操るようになった。譜面も読めなかったのに今では大国有数のピアニストとして賞賛を受けている。」
「それこそ血の滲むような努力をしてね。」
「素敵ね、いつ聞いても」
「必死だっただけよ。知識も気品も何もなかった、私は空っぽだったから」
「違うよ、プリンセスと再会したとき私は二人で逃げようって言った。でも、あなたはこの国を変えようと言った。かつて、私が目指したように…」
「あなたはもう、本物のプリンセスよ」
感想
この回でプリンセスとアンジェの過去が明かされました。
アンジェ視点からプリンセスの苦労を偲んでいたんですけれど
プリンセスのほうも貴族→貧民としての生活に相当苦労したはず
お互い苦労しているだろうに、相手を恨まずに尊敬し合えるなんて素敵ですね。
次回も楽しみです^^